クラシックギターの歴史
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クラシックギターの歴史

夢弦の会ギタースクール主宰 佐藤茂勝

ギターの発祥
起源は古代エジプトの「ネッフェル」「オード」という楽器という説があります。メソポタミヤ、エジプトの古代文明の遺跡、テラコッタや彫刻にはギターに似た、胴と棹を持った弦楽器が見られます。

ギターの先祖
古代ギリシャの楽器「キタラ」と考えられています。この「キタラ」がギリシャ神話に出てくる“アポロ神”の楽器という説もあります。

ビエウラ画像
現代のギターの前身「ビエウラ」の誕生
「キタラ」がアッシリアからペルシャ、アラビアを経て、サラセン軍の侵入によりスペインに伝わり、16世紀にはギターの前身である平たい胴を持った「ビウエラ」になったといわれています。

リュート1画像 リュート2画像
「リュート」の隆盛
711年、ムーア人のイベリア半島占領によってスペイン経由でヨーロッパにギターの祖先「リュート」が伝わりました。15世紀になるとヨーロッパ各地の舞曲やファンタジアの演奏に使われ16世紀にかけては最もポピュラーな楽器となりました。(現在のギターとはボディの形が異なり、マンドリンのように丸みを帯びた型になっています)

リュート・ビウエラの衰退とギターの誕生
イタリアを中心にヨーロッパで隆盛を誇った「リュート」、スペインで発展した胴の平らなビエウラから16世紀〜18世紀の「ギターラ」が誕生していきますが、弦は復弦で4コース、5コースと定まっておらず、サウンドホールもすかし掘りの形でした。この頃には、ミラン、ナルバエス、アロンソ、ムダーラなど現代のギターのレパートリーとなっている音楽家もいます。
こうして隆盛を極めたギター族の楽器も16世紀末頃より鍵盤楽器の「クラビコード」やバイオリン族の楽器の発展により衰退していきます。その後から5コース復弦の「ギター」がリュート、ビウエラに代わって発展し、音楽の内容も高度になっていきます。サンス、ガスパル、カリジノーソなどの曲が演奏されました。

パノルモ画像
ギターの黄金時代
18世紀末から19世紀初頭はギターの黄金時代といわれ、アグアド、ソル、ジュリアーニ、カルリ、カルカッシ、コストなどの大ギタリストを輩出し、バイオリンの鬼才パガニーニもギター曲を作曲し、シューベルト、ウェーバーは歌曲や室内楽に、ロッシーニはオペラにギターを活躍させました。

アグアド画像 ソル画像 ジュリアーニ画像 カルリ画像 カルカッシ画像 コスト画像

この頃のギターは6弦で丸いサウンドホールを持ち現代のギターの基礎となる型に発展しています。これには「巻弦の発明」という技術的な要素があったといわれています。これにより響きを増し、復弦から6コースの単音弦という現代のギターの形になりました。
この頃のギターを19世紀ギターと呼び、イギリスのラコート、フランスのパノルモが代表的な制作者として知られています。ボディが現在よりもかなり小ぶりなギターです。

タルレガ画像
クラシックギターの完成
19世紀後半に、ギター制作家アントニオ・デ・トーレス(1817-1885)によって現在のギターが形作られました。フランシスコ・タルレガ(1852-1909)が、このトーレスのギターを愛用して、ギター音楽が再び脚光を浴び、アンドレス・セゴビア(1892-1987)、ナルシソ・イエペス(1927-1997)などのクラシックギターの巨匠たちによって世界中に広まりました。また、セゴビアの愛奏した銘器ハウザーはクラシックギターの完成されたモデルとして、その後の制作家にも大きな影響を与えています。
ハウザー画像